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涙の訳は...

トイレからロッカールームに行き
素早く化粧直しをした私は「よし!」と気合を入れ
日向さんの席に戻った

「ごめんなさい日向さん」とにっこり座ると

ヘルプをしてくれていた女性が呼ばれ席を立ち
私は何事もなかったように笑顔で話しかける
ぎこちなかった会話が いつものように戻っていく

そして

東さんの席に戻り話をして また日向さんの席に戻ると
少しして日向さんは

「それじゃ また来るから 今日は....あ...いや・・・ありがとう」

と席を立ち....お店を出て日向さんを見送る

「ふぅ.....」

お店に戻った私は再び東さんの席に戻る

「何だか落ち着かなくってごめんなさいね 東さん」

「いやいや しっかり仕事をしてるねぇ」

「でしょ! 」

話をしているとお客様を送ったレイコが席に着き挨拶をする

「いらっしゃいませ 初めましてレイコです」

「どうも 東です 初めまして」

マサの友達で北山さんを紹介してくれた人だとレイコに説明すると

「マサにこんな素敵な友達が居たとは....間違いじゃないですよね?」

「たぶん間違いじゃないと思うよ」

「こんなに良い男を紹介してくれないなんて友達失格だわ」

すっかり打ち解けた東さんとレイコは盛り上がり
今度BARで皆で飲む話になっていた

「じゃあ ご都合の良い日をナナミに知らせて下さい
私たちはいつでも大丈夫ですから~ ね ナナミ アハハハハ」

いつでもってアンタ彼氏どうすんだよ...と心でツッコミを入れながら

「ええ 東さんさえ宜しければ またご一緒してください」


そんな約束を交わし帰る東さんを見送り
お店に戻った私がトイレに行くと何か言いたげにレイコが入ってきた

鏡越しに私を見てレイコが話しかける

「日向さんと何かあった?」

「え? 別に何もないけど.....」

「そう? ならいいけど」

「なんかね 意味ありげに
だめだよ? ちゃんと彼氏は大切にしなきゃ って言われたのよね」

「単なるお酒の上の話じゃないの」

「うん......」

このままトイレで話し込む訳にはいかないので
とりあえず話を切り上げ帰りのタクシーの中で
昨日の出来事をレイコに話した

マンション前でタクシーを降りたレイコが携帯を弄る

「これでよし! それじゃゆっくり話を聞きましょうか」

彼氏にナナミの部屋に寄ってから戻るとラインを入れ
悪いからと遠慮する私に いいからいいから と部屋で話を始める

「ん~ 日向さんもなかなかやるねぇ~
でも 私達と同業かもしれないじゃない?」

「夜の仕事してる風には見えなかったな~」

「何にしろ それを見たナナミは嫉妬したんだね」

「えっ....」

「それで お店で2人話してる時は寂しげだったんだね」

「寂しげ?」

「そろそろ自分の気持ち認めようよ? いろいろあって
それどころじゃなくって うやむやにしていたナナミの気持ち...
女性と一緒だった事にショックだったんじゃない?
好きな人に彼氏がいると誤解されて悲しかったんじゃない?」

あの胸の痛みは...日向さんを想うから.....

私は...
あのキスから...ううん きっと最初から惹かれてたんだ

好きだから 女性と一緒の日向さんを見て胸が痛み
平然と彼氏を大切にという日向さんの言葉に
届かない想いだと思い知らされたようで悲しかったんだ...


そっか.....

だから涙が出たんだ.....
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