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痛む胸

日曜の午後 レイコは彼氏を迎えに行った

私はと言えば...
夜はマサのところに北山さんを紹介してくれた
友人が来るから行くよと言ってあるけど.....
帰ってきたレイコ達の邪魔はしたくないから

「久々にぶらっと1人で出かけよう」

支度をして外へ出た私は「ん~」と背伸びをし通りまで歩く
タクシーに乗り中心街へ出ると賑やかで人が溢れている

ぶらぶらしてると一軒の雑貨屋が目にとまり中へ入ると
沖縄の澄んだ空と海を思わせる青と南の島の花...
ハイビスカスを思わせる赤の琉球グラスが
可愛らしくペアで並べられていた

「わぁ~飲み口がハートになってて可愛い」

思わず声にすると綺麗な女性店員が

「人気の商品でそれが最後なんですよ」

とにっこり笑った

いろんな思いをこめて ちょうど彼と同棲を始めるレイコに贈ろうと
プレゼント用に可愛らしくラッピングをしてもらい店を出た

「そうだ...マサの友達にも何か....」と思ったものの

会った事ない人だから何が良いだろうと散々悩んだ挙句
マサに電話をかけて聞いてみる事に...

「ん~何がって言われてもなぁ.....」

「マサ友達なんだからわかるでしょ~」

「あぁ...アイツなワイン好きだぞ」

そう聞いた私はビルの中にあるワインショップへ行き
マサとその友人にと思いオススメの赤と白のワインを2本ずつ買った

ビルを出てカフェにでも..と歩いていると見覚えのある男性が
立ち話をしている....こちらに背を向けているのは...

「あ、冬月さんと日向さ...ん?」

行って声をかけてみようかと1歩足を踏み出すと
手を振り2人に駆け寄るスラリとした女性

そして女性は日向さんの腕に腕を絡ませた.....

少し話した後 日向さんとその女性は冬月さんに手を振り
こちらに振り返り歩き始めた.....

微妙な距離から見ていた私を冬月さんが見ていた
ここで踵を返し戻っていくのもどうかと考え
歩く人並みに流れ歩いて行った

少し離れた横をすれ違う
優しい笑みで女性に話しかけている日向さんを見て
胸がチクッと痛む.....

「ナナミちゃん?」こっちを見ていた冬月さんが声をかける

「あ 冬月さん お久しぶりですね」

満面の笑みで答えた私の顔は引きつってなかっただろうか...

「なに 買い物?」

「ええ もう終わりましたけどね」

そのまま少しだけ世間話をしたけれど
日向さんの事に触れることなく”またね”と別れた


結局カフェに行く事はなくそのままBARへ行き
また開店前かよとボヤくマサにワインを渡し
友達を待った...
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THEME:恋愛小説 | GENRE:小説・文学 |

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