「好き」からの始まり - スポンサー広告歪んだ愛

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「好き」からの始まり

言葉を発した工藤の顔は表情は冷酷そのもので
あまりにもおぞましく言葉に詰まった

「なっ........」

両手をぎゅっと握りしめ返す言葉を探していると
山本弁護士がさらに無表情な顔で

「工藤に対して好きだと言葉に表したのですか?」

「っ...ぃ...い...え・・・」

ここで怯んではダメ!心でそう自分に言い聞かせる
そして大きく深呼吸をして

「いえ、好きだと言葉にしたことはありません」

「好きではなく他の言葉で言ったりもしていませんか?」

言い切ったものの
お客様として冗談やなんかで言ったかどうか考えてると
北山弁護士が

「仕事上のお世辞や社交辞令による言葉を
そちらがどう取るかにも変わってくると思いますが」

そして私を見て

「貴方が個人的に好意を抱き
愛情を言葉で表したことはないですね?」

「はい、全くありません
工藤さんとは仕事上お客様として考えてましたので....
お店以外で食事なんかをしてる時の会話も全て仕事上です」

そんな話は聞こえていないかのように工藤が口を開く

「初めて会った時好きだと言っただろ?」

北山弁護士がその言葉に質問する

「ナナミさんはどのように貴方に言ったのですか?
言った言葉を具体的にお話下さいますか?」


初めて会ったとき?どんなだっけ??
あぁそうだ別のお客様に連れてきてもらっていて
私が工藤の横に座ったんだっけ....
でも好きなんて言ったかな.....

頭の中でその日の事を思い出す

「俺みたいな男好きだと言ったんだ」

北山弁護士が言葉を繰り返す

「工藤さんのような男性が好きだと?」

「ああ...」

「工藤さんのようなであって
工藤さん自身では無いとも捉えられますね」


そう言えば...どんなタイプの男性が好みか
という話をしてて 工藤のような男性と答えたかも....
そんな事を思い出してる私を見て山本弁護士が

「勘違いするような発言をしたんですね?」

「あ...えぇ....どのような男性が好きなのか聞かれて...
でも こういう仕事をしていれば どのお客様でも
目の前に居るお客様に合わせた返事をします」

「どのような男性が“好き”かと聞かれて
工藤のような男性と答えたわけですから
自分は貴方の好みの男性だと思ってもおかしくはないですよね
その後も貴方は仕事と割り切ってと考えてでしょうが
お店以外でも工藤と食事したり...と誘いに乗った
それが更に勘違いをさせることになった
貴方に全く非がないわけではないですよね」

そう言われてしまえばそうかもしれない
でも、それがストーカーをして良い言い訳にはならない


そもそも その言葉だけであんな風になるんだろうか.....

いや、でもその言葉が発端なんだろう....
関連記事
スポンサーサイト
THEME:恋愛小説 | GENRE:小説・文学 |

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。