姿無き追跡者 - スポンサー広告歪んだ愛

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姿無き追跡者

レイコの部屋に戻り片づけを手伝う

「ナナミ今日はもういいのに...」

「いいのよ交番も行ったし....あっ・・・」

「ん?」

「ああいう会話を録音しなきゃいけなかったんだ」

「あ.....」

恐怖や不安...苛立ち...
そんな感情の中で忘れてしまっていた...
証拠を残すということを...

「怖いけどムカつくけど...冷静に...落ち着かなくっちゃ」


その日は少し片付けた後
私は1人部屋に戻ると何だか静かで落ち着かなかった

次の日も少し遅い朝を済ませレイコの部屋へ行き
片づけを手伝い 美容院に一緒に行き お店に入る

「今日もアイツいるのかな」

「今日話しかけてきたらちゃんと録音しなきゃね」

通りを曲がりそろそろマンション前に近づくが
見通せる範囲に工藤の車はない

「いなさそうだね」

「うん」

それから2日間工藤は現れなかった

そして...3日目
レイコとコンビニに行った後ポストを見ると
また直に入れた封筒が郵便物に混ざっていて
嫌だなと思いながら開けてみると
工藤の現れなかった日の私達の写真が入っていた

「ナナミ...工藤の姿は見なかったよね」

「うん 隠れて何処かから撮ってるのね...
でも、このマンションから出てきてるのは...」

「隠れられそうなとこ...ないよね・・・」

「気味悪いな...」

そう話している時工藤からメールが入った

≪ナナミ 俺はいつでもナナミのそばにいるよ≫

ハートマーク付きで送られてきたメールに悪寒が走る

「どこにいるっていうのよ...ほんと気味悪い・・・」

ふと、お客様が話していた姿なき殺人者という
映画のタイトルを思い出した.....

「ナナミ変なこと言わないでよ...」

「殺人者じゃなく追跡者?」

「どっちも嫌だわよ!つか、そっちも映画あったんじゃない?」

「そうなの?」

「たぶん.....
私もお客様に聞いたことあったような...なかったような...」

「どっちにしても不気味で気味悪い...か...」


そして、その日も工藤の姿は見なかった
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THEME:恋愛小説 | GENRE:小説・文学 |

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