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差出人の無い花束

次の日お店に出勤すると入口で1人のボーイが

「おはようございます ナナミさんお花届いてますよ」

とニコリと笑った

お店を入ってすぐのFRONTと書かれた小さな部屋のカウンターに
真っ赤な薔薇の大きな花束が置かれていた

「うわ~凄いねナナミ」

花束のメッセージカードにはナナミ様へとだけ書いてある

「うん、でも誰からだろう?送り主が書いてない」

「サプライズじゃない?今日お店に来てくれるとか
それでお花気に入ってくれた?とか言われて~キャハハハ」

「あはは とりあえずロッカールームに置いておこう」


しかし...花束を贈った主はお店にくることは無かった

「誰なんだろう」

「仕事で来れなくなったとか?」

「かな? でもこの大きな花束持って歩くの恥ずかしいわ」

「お店に飾ってもらえば?」

「そうね...部屋に持って帰っても置き場所に困るし...」


まだ雑務をしているマネージャーに話し
花束は店に飾って貰う事になり帰った



そして更に次の日の午前11時...ドアホンが鳴る...

「はい?」

モニターを見ると正面玄関で花束を抱えた作業着の男が立ってる

「花をお届けに参りました」

「あ...はい」

オートロックを開けると花屋の若い男が今度は部屋のドアホンを鳴らす
もう1度モニターを確認し部屋のドアを開けると
昨日同様 大きな薔薇の花束を手渡され受領書にサインを求められた

こちらも昨日同様メッセージカードにはナナミ様へとだけ書かれてる

「あのう...送り主は?」

「あぁ..渡せばわかるからと仰って.....」

「どんな人でした?」

「黒っぽいスーツのサラリーマン風な男性でしたよ」

「そうですか....ありがとうございます」


サラリーマン風.....お店のお客さまには間違いないだろうけど
分かり辛い答えだな

花束を抱えてリビングに戻るとレイコにやけながら

「ほほぅ またですか モテるねぇナナミ」

「差出人が無いから聞いてみたんだけど
サラリーマン風の男だって...」

「それじゃわかんないよね
お店のお客様はほとんどサラリーマン風だし~」

「でも、、、ここ知ってる人は限られてるわ」

「そっか......日向さんとか?」

「日向さん...差出人の名前知らせず送るかしら...」

「うーん...」


結局考えてもわからないから花束は花瓶に入れてリビングに飾った



差出人の無い花束は


次の日も、その次の日も店と部屋に送られてきた
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THEME:恋愛小説 | GENRE:小説・文学 |

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