偶然からのデート - スポンサー広告染まっていく心

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偶然からのデート

タクシーは住宅街を少し外れ細い通りの前で止まる
その通りを少し歩けば和風構えの小さな小料理屋があり

「ここね、たまにレイコと一緒に来るんですよ」

と引き戸を開け暖簾を潜ると大将が

「よっ!ナナミちゃんいらっしゃい」と声を張る

後ろから入ってきた日向さんを見て

「おお!今日はレイコちゃんじゃなく
珍しく男前連れだね デートかい?」

「ふふふ そうなんですよ...って大将...
珍しくは余計じゃない?」

笑いながらどうぞどうぞと言わんばかりに
一枚板の木のカウンターに手を差し出す

10人程座れるカウンターには3人の男性が
機嫌良く飲んでいる

その後ろを通り奥に並んで座りビールを頼んだ

「はい今日はこれね」

と大将が差し出す手書きの和紙のメニューを受け取り
日向さんと相談しながら料理を頼んだ

美味しい季節のお惣菜やお勧めのお刺身の盛り合わせ
順に出て来る料理を食べ2杯目のビールが終わった頃

「新潟から美味しいお酒届いたよ どう?」

笑いながら一升瓶を抱える大将に

「勿論いただきます 」

「じゃ~僕も頂きます」


檜の枡に切子のグラスが入れられ
そこに並々と注いだお酒が檜の枡に溢れる
それをそっと持ち上げ口を近付けコクリと飲む

「ん~~~~~おいしい~」

その言葉を聞いて何か言いたげに日向さんが笑う

「あ、、また色気ないとか思ってるでしょ」

「またって、、そんな事言った覚えないよ
ちゃんとそれなりにあるって言ったじゃない」

「いいですよ もう」

冗談気に膨れる私を見ながら

「ほら いっぱい食べて機嫌直して」とまた笑う

日向さんの言う通り
いっぱい食べていっぱい飲んで

気がつけば満席 次のお客さんが入ってくる前にと

「大将とっても美味しかったです ごちそうさま」

お勘定の合図をすると財布を出そうとする日向さん

「今日は私が招待したんだからダメ」と阻止すると

「じゃ~お言葉に甘えて」「大将美味しかったです ごちそうさま」

と日向さんは先に店を出た


お勘定をし店を出るとまたお礼を言う日向さんに
お店に来て頂いてるお礼ですとテレながら返し

来た道を並んで一緒に歩き

細い通りを出たところでタクシーをつかまえると
開いたドアを手で持ち片手を中の椅子に向けて差出し

「それではデートの最後は私が招待致しましょう」

とにっこり笑った

→大人の恋愛のためのラブリッシュラブエッセンス
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