帰り際の言葉 - スポンサー広告さまよう愛

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帰り際の言葉

「日向さん.....」

目の前に立った日向さんの名前を小さな声で呟いた

「ん? ナナミちゃん?」

「あ..いえ 日向さんお久しぶり?」

「あぁ 仕事が少し忙しくてね 」

お店に入り日向さんを席に案内し一緒に座る

「今日はワインがいいな ナナミちゃんも飲むでしょ」

「あ、はい....じゃぁ...」

ワイングラスにワインを注ぎカンパイをし話をする...
ごく普通に...何事もなかったかのように...

私が意識し過ぎなのかな
日向さんにとっては誘った女に付き合っただけなんだろう...

「ナナミちゃん?」

「あ、、はい?」

「ぷっ 相変わらずだな」

「え?..あっ...日向さん お食事は?」

「あぁ 1人で食べて来たよ」

そうよね...
これから飲みに行くのに彼女と食事はしないよね

その優しい声も...そのしなやかな指も...
柔らかいその唇も彼女の・・・

「そんなに見つめたら口説くよ?」

「へ? あ...あぁ...ええ??見てました私?」

やだ私ったら そんなにガン見しちゃってたかしら...ハズカシイ

「ぷっ 和むね~ ナナミちゃんは」

「もしかして褒められてます?」

「うん 褒めてるつもり」

そして...きっと
あの時の私の好きって言葉も流れで言ったと思ってるんだろうな...

ワインが空になると日向さんは「じゃあ...」と言って席を立つ
入口でサインを済ませた日向さんとお店の外に出て

「ありがとうございました またいらしてくださいね?」

ちゃんと普通にお仕事できたよね?と心で自分に問いかけ

「あぁ..それじゃ またねナナミちゃん」

と言う日向さんを見送っていると少し歩いた日向さんが
スタスタと戻ってきて何かを言っている...

「えっ?.....」

突然の言葉に驚いた私に日向さんがもう一度言う....

「ナナミちゃん終わったら電話して待ってるから」

返事をする間もなく日向さんは踵を返し歩いて行く


ええええええ???
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THEME:恋愛小説 | GENRE:小説・文学 |

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